2009年10月30日

今日は母の命日!

 51年前の今日、母は逝った。甘えん坊の末っ子で、お母さんっ子の

 10歳の私には、母が死んだ事を理解するには時間が掛かった。

 毎晩母に抱かれ、乳房を口にして寝ていた。寝小便も毎夜だった。

 母に叱られたのは長野にいた時、幾つだったかは覚えが無いが。

 買い物に行って帰った時、お釣りを握った手を背中に回し隠した。

 居間に正座をさせられて、キセルで手の甲をビシっと叩かれた。

 その時は母が怖く、凄く泣いた記憶がある。それ以外ではいつも優しい    

 母の顔があった。

 長野を後にして、私と姉は逗子のおばあさんの家に預けられた。

 その時母が一緒だったか覚えが無いが、学校に行くのがイヤで、駄々を

 こねてる手を引っ張られて、行った記憶があるのでいたのだろう。

 おばあちゃんと銭湯に行ったり、おばあちゃんがご飯の仕度をしてるのを

 良く思い出す。そこには、母も姉もいない。

 半年後横浜に来た。小学3年の3学期からだ。逗子と違って長野と同じで

 のびのび育った。そして小学4年になってた10月30日午前、母は逝った。

 兄が学校まで迎えに来た。自転車の後ろで泣いていた。母は黙って寝ていた。

 不思議だった。時間が止まっていた。音が消えていた。皆、スローな動きだった。

 音が戻った。皆がせわしなく動いていた。母の姿は無かった。仏壇の前にひとり

 俺がいた。  


Posted by 中国整体麗華 at 13:48Comments(0)